2011.11.12 第2回 日本韓国語教育学会 国際学術大会

       第二部 研究発表 

  A  会  場 

 

일본어‘の’와의 대조를 통한 한국어‘의’의 생략 양상 연구

  - 준 구어 자료를 중심으로-

日本語の「の」との対照を通した韓国語「의」の省略現象研究
 -準口語資料を中心に-   <延世大大学院 倉島礼子>

 

 「의」の用法、特にどのように省略されるかについての詳しい研究発表であった。方法としては6冊のドラマ、映画の台本を使用。出現・省略を用法別に分類した。さらに韓国語母語話者への調査結果も交えた。

日本人の聴講者は大変興味深く聞き、質疑ではドラマのタイトル「겨울연가」は省略され「봄의왈츠」が省略されないのはどう捉えるのか、「韻を踏む」ようなものではないのか、などの質問もあった。

 

일본인 학습자를 위한 헌국어「-고」「-아/어서」에 대한 조사

日本人学習者のための「~고」、「~아/어서」対置誤用に対する研究        <慶熙大大学院 東野さとみ>

 

日本人の 「~고」、「~아/어서」対置誤用を、客観式(2択)と主観式(翻訳)のテストで把握し、それに対する効果的な指導法を提案する。

問題例

客観式)어제 기숙사에서 피자를(      )먹었어요     ①시키고 ②시켜서

翻訳)服をたくさん着てきました。 答)옷을 많이 입고 왔어요.

指導提案として、帰納的アプローチ、コミュニカティブアプローチ、演繹的アプローチをいくつか組み合わせることが望ましい。

 

일한 수수표현의 비은혜용법의 대조연구
-피해 및 모달리티 용법으로의 문법화를 중심으로-
日韓授受表現における非恩恵用法の対照研究-被害およびモダリティ用法への文法化を中心に- <東北大学大学院/尹賢美>

日本語と韓国語の授受表現における本動詞が補助動詞として意味拡張する際(あげる→~てあげる、주다→~아/어 주다など)、話者の主観的な視点の関与のしかたや、両言語の授受本動詞の意味的特徴の作用について、多様な例文をあげ対照させながら分析を試みた。

 

회화 능력 향상을 위한 시도-한국어 담화 공간의 활동 사례-

会話能力向上の試み-韓国語談話空間の活動例-

                                        <神田外語大学/印省熙>

 神田外語大学において学生が学んだ韓国語の「知識」や「読む・書く能力」を、実際に韓国人と出会って「話す・聞く」そして「意思疎通」する場として2008年10月に設置された「韓国語エリア」という韓国擬似留学空間での活動例を紹介した。スクリーンに動画を映しながらの詳しい紹介であった。

 

交換留学の学習効果についての一考察-韓国の大学との交換留学を中心に- <目白大/金河守>

全員交換留学制度をもつ目白大学においての、留学前後の韓国語能力の伸長を具体的なデータをもって検証した。具体的には①入学時の韓国語能力 ②留学前の1年次秋学期の検定試験(検定試験とはハングル能力検定試験、韓国語能力試験のこと)結果 ③留学後の3年次の検定試験結果
留学前後における成績の伸びが著しいことがデータでも示された。

 

  B  会  場

소통을 위한 한국 문화교육(疎通のための韓国文化教育)

<慶熙大/趙顯龍>  

文化教育は知識教育として行われるのではなく、疎通のためのものであるべきである。疎通の弊害となっている文化・思考の違いにはどのようなものがあるかを挙げつつ、教育内容を分類・提示した。それにより意思疎通の際生じる葛藤、誤解を予測したり対処できるようになる。

중한 언어 처이로 본 문법 교육의 필요성(中・韓の言語差異から見た文法教育の必要性)
                                            <北京外大/金京善>
中国学生に対する韓国語教育においての困難な点は、母国語との文法の違いによるものが大きい。短文・複文にわけて中国語と韓国語の特徴を考察しながら、中国学生の苦手な部分が何に由来するかを解説した。多くの学者が質の高い文法書を編纂し、文法教育の質は上がっているが、現場でさらに体系的・合理的・科学的な教育を模索する必要がある。

  

중・한번역의 실제로부터 본 한글의 중국어 표기법-인명, 지명에 대한 표기를 중심으로 -(中・韓翻訳の実際から見たハングルの中国語表記法-人名・地名に対する表記を中心に-) 

<山東大/金 哲>    

ハングル「外来語表記法」は1933年に初めて作られ数度の改定を経て今に至っている。最近、その中の中国語表記法をめぐり論争が起きている。その中心は、人名・地名を現地音で表記するか、漢字音で表記するか、ということである。また現地音としても現行の表記法では3重母音などが原語から遠い。様々な具体例、および漢字を併記する際の繁体字・簡体字の問題もあわせて論じ、最後に中国語のハングル表記に関する発表者からの提案を試みた。

 

일본인 여성결혼이민자의 한국어 사용 양상 연구 (日本人女性移民者の韓国語使用様相研究)

                    <慶熙大/李定喜>

 第二外国語としての韓国語学習者は主に留学生と国際結婚移民者である。後者についての研究としては集団現況分析や教育方案樹立に集中し、実際にどのように話されているかという様相の研究はなかった。学習段階で生産される多様な変異形態の中間言語の特徴を、女性結婚移民者の口語資料から探ってみた。1)発音上の特徴 2)統辞的特徴 3)語彙的特徴 4)談話的特徴 に分けて解説・分析がなされた。

  C  会  場

문화 켄텐츠를 이용한 한국어 교육의 사례와 전망(文化コンテンツを利用した韓国語教育の事例と展望)
           <香港CITY大/呉宣榮>    
韓国語教育と韓国文化理解は密接な関係がある。文化コンテンツを利用し、韓国文化と韓国語教育を繋ぐ教授法が必要とされる。海外地域の文化的特性・差異を把握し、その地域ならではの学習動機を考慮しつつ韓国文化を理解し体験させる事例や展望を解説した。香港CITY大で行われている、文学作品・大衆文化(ドラマ・新聞雑誌・Kpop)による文化コンテンツ利用事例を紹介した。

クラウドコンピューティングを活用した外国語学習支援システムの構築
                                  <目白大学/石原健・咸周完>
外国語学習の理想的な形からすれば、日本での大学の講義では非常に時間が少ない。授業を離れたところで受講者が自主的に学習する環境が必要であるが、そのために情報通信技術、特にクラウドコンピューティングの活用を勧める。さらにスマートフォンを活用すれば、様々な学習支援システムの構築が可能である。具体例として、GoogleドキュメントとYouTubeを用いた外国語学習支援について説明した。

日本語母語話者の韓国語外来語語彙習得に関する研究
                                    <近畿大/神農朋子>
韓国語教育における語彙教育研究では、漢字語が造語力に富むという観点から活発に研究がされているのに対し、外来語教育に関する研究は少ない。日韓の外来語は英語を原語とするものが多いし日本語の外来語を韓国語が取り入れたものが多い。また英単語は一般的に漢語より意味が広く1つの単語に広い意味を持たせることができ便利である。日本語を母語とする韓国語学習者の外来語習得実態を調べ、今後の教育・学習方法を研究していく。

韓国語談話における聞き伝えとその習得-文末形式を中心に-                             <青森大/石塚ゆかり>
外国語の習得において文法は重要な学習項目だが、運用面から見ると、文法レベルでは解決できない問題も少なくない。この発表では誰かが話した情報を別の誰かに伝達するという聞き伝えの言語行為について、どんな文末表現をするかを、【キャンセル】【返金要求】の2つの場面について韓国大学生764名に行ったテストの結果を元に分析を試みた。この分析を正しい指導や教材開発にも生かしていきたい。

 

総会 ・ 懇親会

 

日本韓国語教育学会・総会にて次年度の役員選出が行われ、姜奉植会長が次期の会長に再任されました。

 

             懇 親 会

 

 

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