第二回 岩手韓国語研究会

 

 

音声から学ぶ学習法と文字から学ぶ学習法について

2010.6.26 
齊藤 春佳

1.   動機
   ・連音化など発音変化の習得が難しい
   ・基礎段階では文字と発音のみの授業となりがちで飽きやすい
2.   目的
   ・音声から習得した場合と、音声を文字と同時に習得した場合の効果を探る
3.   方法
   対象者 :大学生38名、韓国語初級
   実施期間:韓国語学習を始めて約2・3ヶ月目(実施期間2ヶ月)
  方法  :基本的な文型3文の暗唱
       1日目…日訳を見ながら音を聞き取り、暗唱(口頭テスト:メモ持参可)
       2日目…日訳を見ながら発音の確認と暗唱 (口頭テスト:メモなし)
    留意点 :文字がわからない状態でのメモの取り方
       丸暗記方式に対する理解を促す
4.   結果
   ①  講師側から(前年度と比べて)
         ・ 文字による理解より先に音で連音化に慣れることができる
         ・ 自分で聞き取ろうとする力を養うことができる
         ・ 暗記した文章をよどみなく、正しいイントネーションで話すことができる
   ②  生徒側から
  【文字習得による効果】
       ・ 文字を学ぶと正確な発音の確認ができる
         ・文字があると文字からも思い出せる
         ・ 文字がわかると聞き取れなかった発音がいくらかはっきり聞こえるようになる
    【音声から学習した効果】
         ・ 連音化などの発音の仕組みを意識できるようになった
         ・ 音を先に学ぶことで綴りにつられて読み間違えることが少なくなる
         ・ 文字を習う前に知っている単語があることで、文字を習うときに「これ知ってる!」と思える
           とやる気が出る
    【音声と文字の連結】
        ・ 会話を聞いているときにどんなスペルか考えながら聞くようになった。
        ・ (音から)文をだいたいは予測して書くことができる
 
5. 改善点 / 課題点
       ・ 本人の聞き取りだけに頼ると間違った発音を覚えることがある
       ・ 暗記に対する補助(動作をつける、関連のある文章をまとめる等)
       ・ 正確な発音を聞き取るための姿勢、集中力を養うための練習
       ・ カタカナで発音をメモすること
       ・ 初期段階(文字と発音)の授業で飽きないような工夫  

 

                   基 本 文 型

   I.  나는 다나카 히로시입니다.
      다나카 씨는 회사원입니까?
      형은 학생이 아닙니다.
   II. 이것이 무엇입니까?
      그것은 사전입니다.
      저것은 내 우산입니다.
  III. 여기가 회의실입니다.
      식당이 어디입니까?
      시계 매장은 5층입니다.